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右門 一番街店
埼玉 / 2019

「古きものと新しいもの」

川越一番街の建物の多くは、川越大火後に建てられ、江戸の景観を受け継ぐ重要な歴史的遺産として、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

また、「右門 一番街店」では店頭にて蒸かしたての看板商品である「いも恋」を観光客の方に試食をしてもらい、それを片手に川越散策をするという光景が、街の景色として定着して欲しいという思いの元、様々な新しい商品を生み出し販売している。

そこで、今回は「古きものと新しいもの」の融合をテーマに設計を進めた。

この建物も重要伝統的建造物に指定されているため、構造の部分は全て既存利用し、長年使われていることによって生まれた仕上げの隙間(ひずみ)に、現代の照明を挿し込み、古きものと新しいものの融合を光をもって試みた。

また、スチール粉飾グラデーション塗装を施した什器と、一本に伸びたLED照明を使用し、店内奥への誘導サインとした。

私は「右門 一番街店」によって歴史の歩みを大切にしながらも、新たな歴史が生まれていくお店となっていくことを望む。


デザイナー:吉田昌弘・深海多絵・田丸明日香
写真撮影:宮本 啓介




竣工 2019年8月
住所 埼玉県川越市幸町
設計期間 2019.1-2019.7
工事期間 2019.7-2019.8
延べ床面積 117.85㎡
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