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nana’s green tea 大連店
中華人民共和国 / 2016

「格子」

株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。

格子とは、周期的に並んだ区切り、仕切りのことであり、装飾的な効果もあるため、欄間や襖、障子等の内部建具にも付けられた。
また、格子には、内部での採光と通風を確保しつつ、外部からの侵入と視界を制限できる効果がある。

かつて、町屋では、格子の形は、構造・形態・職業によって分類された。

そこで、大連店では新たなデザインの格子を作成し、抹茶CAFEのブランドイメージとリンクする新しい格子の形を提案する。

実際には間仕切りの障子格子を1枚ではなく全体でデザインし、全て閉めた状態で一対の格子となるように設計した。


デザイナー:吉田昌弘・石井嘉恵
写真撮影:宮本 啓介




竣工 2016年12月
住所 中国大連市
設計期間 -
工事期間 -
延べ床面積 118㎡
施工会社 株式会社 Tools