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焼鳥あらまき&ゆあそな
東京/2024
「樹齢」
木は成長し、人も成長する。
今回のプロジェクトは1,2階ともカウンターのみの席計画である。
「カウンター」は客と料理人が食材を挟んで向かい合い、気軽に語り合えるのが特徴であるが、料理人と客が対等に親しく話すというのは世界では当たり前ではなく、BARのようにお酒を飲むことはあっても、料理を食べる形式は日本特有のものである。
カウンターの向こうで料理する「板前」は洗い場、盛り付け、焼き場、向こう板、煮方と長年の厳しい修行を積んできた料理人が立てる場で、厳しい料理人とそこから生まれる料理人への敬意が社会にあったからこそ日本では広まったと考えられている。
カウンターの前に立てること=長年の修行・人間の深みを木の成長から感じることが出来ないかと考えた。
そこで、カウンターの向こう側の天井から松の木が降り注ぐデザインを施した。
壁や天井は赤土色とし、空間全体から地球の恵みを感じることが出来る色彩計画とした。
私はここで、料理と人の素敵な関係を体験してもらうことを望む。
デザイナー:吉田 昌弘・キム ヒョンウク
写真撮影:宮本 啓介
竣工:2024年6月24日
住所:〒106-0044 東京都港区東麻布1丁目24−6 麻布ハイツ 103
施工会社:株式会社板井工務店
延床面積:1F 54.48m² / 2F 30.02m²
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