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埼玉 / 2009

「鏡の中の世界」

人は鏡を見て、自分の姿を認識するが、それは人から見られている本来の姿ではない。
鏡は、ビデオや写真と違い、「反射」して写すものである。
そこには、写された世界と現実の世界の2つが存在する。
そして、美容室には鏡が必ず必要であり、美容師という職業のみ、写された世界と現実の世界を行き来しながら、技能を発揮する。

私は、鏡の特性を利用し、カットされるお客様が、鏡の中で美しくなっていく姿を彩るインテリアを作る事は出来ないかと考えた。
実際の設計では、ミラーから全ての家具を離し、角度を45度振る事によって、常に鏡に2面が映る様に設計し、直接見える面と、鏡によって反射して見える面を別々の材料で仕上げた。これにより、直接見えている像と鏡に映って見えている像に、「形は同じだが彩りの違う景色」が生まれ、 2つの世界の境界が視覚的に現れてくる。
さらに、床と天井はグラデーション配色にすることによって、鏡の中と外の世界をつなぐ役割を果たしている。
また、天井に描かれている文字は直接見ると数字の羅列にみえるが、鏡の中には英語が現れる。
普段、鏡は当たり前の様に存在するものであるので、気に留める事はなくなっているが、我々の目の前には2つの世界が広がっているのである。

写真撮影 宮本 啓介


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商店建築 2013年8月号増刊 ヘアサロンデザイン
Salons (中国) 2011年1月号
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MARU (韓国) 2010年10月号
商店建築 2010年10月号
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